歯科医が非常勤で働くメリットとデメリット

歯科医が非常勤で働くメリットとデメリット
常勤として働いていくか、非常勤として働くか。

出産・育児・介護などさまざまなライフイベントがきっかけとなり、常勤として働くべきかどうか、自身の働き方を見直している方は多くいらっしゃるのでないでしょうか。

そこでここでは、歯科医が非常勤で働くメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。これを読んでメリット・デメリットの両方を知った上で、これからの働き方について考えてみてください。

非常勤として働く5つのメリット

非常勤として働く5つのメリット
非常勤として働くメリットは、ずばり、育児・介護などを両立しながら、自分のペースで歯科医師として活躍できることです。

例えば出産後に歯科医師としての復帰を考えたとき、子供を預けている時間だけ働くという非常勤の選択肢を取ることで、今までどおり歯科医師として活躍しながら、子育てに励むことが可能です。

ここからは非常勤で働くメリットを5つ紹介していきます。家庭のことと仕事を両立したい方・定年退職したあとの職場を探している方にとって大きなメリットとなっているので、さっそくみていきましょう!

①時給換算したときの給与が高い

一般的に非常勤だと時給が低いと思われがちですが、歯科医師の場合は非常勤のほうが常勤で働くより時給換算したときの給与が高いです。週1日だけ働いて他の日は仕事以外のことをするという場合でも時給が高いので、時間を効率的に使って稼ぐことができます。

また、非常勤の雇用契約の多くが【固定給+歩合制】になるため、経験が豊富な人ほど時給が上がります。

そのため定年退職した後の仕事を探している方にとっても、非常勤で働くことには大きなメリットがあります。

②ワークライフバランスが調整できる

②ワークライフバランスが調整できる
非常勤で働くと勤務日・勤務時間を自分のスケジュールに合わせて決められるため、育児・介護などと仕事を無理なく両立することができます。

毎週・隔週・月1から勤務することができ、勤務時間についても日勤・当直・午前のみなど幅広い条件から選ぶことができます。

また、定期的に勤務するのではなく「自分の日程が空いていて仕事があるなら働きたい」と考えている方はスポットと呼ばれる勤務形態で働くことをおすすめします。

このように非常勤の歯科医であれば自分の好きなときに働けるため、育児・介護などと両立しながら無理なく働くことができます。

③余裕を持って働ける

非常勤は常勤と違って主に一般的な治療をおこなうため、急患・新患を受け持つことが少ないです。そのため、勤務中も比較的余裕を持って治療を行うことができます。

また高齢化社会が進むことにより訪問診療の需要が高まっています。常勤は歯科医院での診療で手一杯なため、訪問診療は非常勤が担当することになると言われています。

そのため、非常勤で働いても歯科医療において大きな役割を果たすことができます。

④スキルアップが図れる

④スキルアップが図れる
非常勤として働くと自分の時間が多く取れるので、専門的な分野の勉強に時間を費やすこともできます。

また、専門的な分野について学ぶために非常勤医師として歯科医院を掛け持ちしている人もいます。例えばインプラント・歯列矯正など専門分野について学びエキスパートになることで、非常勤でも大きなやりがいを感じながら働くことが可能です。

非常勤という働き方でも、日々スキルアップをすることで歯科医師としてのスキルやモチベーションを維持することができるのです。

非常勤で働くデメリット

非常勤で働くデメリット
いままでは非常勤で働くメリットについて説明してきましたが、ここからは非常勤で働くデメリットを解説していきます。他のことと仕事を両立できてフレキシブルに働ける非常勤医ですが、すべてのことが完璧な働き方は残念ながら存在しません。

非常勤として働くことには3つのデメリットがあります。これらのデメリットについてもよく理解した上で、非常勤として働くかどうか決めるようにしましょう。

①患者さんの経過を診察することができない

非常勤の歯科医は担当制でないため、初診に来た患者さんが完治するまで継続して診察することはありません。歯科治療は患者さんとコミュニケーションを取りながら経過をみていく必要があるので、1人の患者さんに対して時間をかけて診察できないことは非常勤として働くデメリットです。

とりわけ単に歯科治療をするのではなく、患者さんとコミュニケーションを取りながら仕事をすることにやりがいを感じている方にとっては物足りなく感じてしまうかもしれません。

②スタッフとのコミュニケーションを取る機会が少ない

1日のほとんどを共に過ごす常勤の歯科医と比べると、非常勤の歯科医は他のスタッフとコミュニケーションを取れる機会がかなり少ないです。

とりわけ規模が大きい歯科医院では、高度な治療をおこなうことも多々あるのでスタッフ同士の連携が大切になってきます。

このスタッフ同士の連携というものは、日々の業務・コミュニケーションから成り立つものなので、スタッフ同士で関わる時間が少ないことは非常勤で働くことのデメリットであるといえます。

非常勤として働いて職場に馴染めるか不安な方は、あまり規模が大きくない地元の人に親しまれているような歯科医院を選ぶようにしましょう。

くわえて、職場見学をおこない育児などと仕事を両立している人が多いか・理解がある職場か確認すると、働きやすい職場を選ぶことができます。

③福利厚生の保障を受けられない

非常勤として働くと福利厚生を受けることができないため支出が増えてしまう可能性があります。くわえて勉強のためのセミナーに参加した場合も、100%医院が出してくれるわけではないため、自腹を払って参加しなければならないというケースもあります。

また、比較的給料が良い歯科医の非常勤は、適切に税金や保険の対策を行わないと常勤で働くより損してしまうこともあります。これは、時間があるときに無理なく働きたいという方にとっては全く関係のない話ですが、非常勤として働いて稼ぎたいと思っている方にとっては重要なことになってきます。

せっかく働いたのに損をすることがないように、専門会社に任せる・自分で適切に管理するなどきちんとコントロールしていくようにしましょう。

非常勤で働く特徴を理解したうえで、自分に合った働き方をしよう!

非常勤で働く特徴を理解したうえで、自分に合った働き方をしよう!
この記事では歯科医師が非常勤として働くメリット・デメリットについて紹介してきましたが、いかがでしたか。

非常勤として働くことで、育児・介護といった家庭のことと仕事を無理なく両立できて、効率的に給料をえることができます。

また自分の時間が取れるので専門分野について勉強することや、医院を掛け持ちして専門的なことを学ぶなどスキルアップを図ることもできます。

この一方で、医院で働く時間が少なくなる分、スタッフや患者さんとのコミュニケーションを取る機会が減ってしまいます。しかし、育児や介護などと仕事の両立に対する理解がある職場かどうか職場見学をしたうえで決めればこのデメリットは解決できます。

非常勤として働くことは、常勤としての働き方が大変だと感じている方・産後復帰をしようと思っている方・ワークライフバランスを重視している方・定年退職後も働きたいと思っている方にとって大きなメリットがあります。

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